HHKB日本語配列キーボードのキーマップについて、過去にいくつかの記事を書いた。
記事を書いた後もその後も、試行錯誤を重ねていた。
そして、4年目にしてようやく最効率なキーマップが完成した。
効率重視のキーマップは以下の点に重きを置いている。
- (右手はマウスを握ったまま) 左手だけで色々できる
- IME の切り替えを単キーで(「半角(英数)」「全角(かな)」それぞれのキーを自作する)
- 日本語キーボードをあえて英語配列にする(プログラミング時における記号入力のし易さ)
左手だけで色々と
以下のキーマップは、マウスから手を離さずにできる限り左手だけで色々できるようにしたもの。
1つ目。左手側に「プリントスクリーン」キーを割り当てた。仕事柄よく使うからだ。
もし「プリントスクリーン」キーがキーボードの右側にあったなら、マウスからいちいち手を離さなければならない。
当たり前だけど、マウスから手を離さない方が効率が良い。
次に「Fn」キーを、左手小指の付け根辺りのキーに割り当てた。
これによって以下の操作等が左手だけで可能になった。
- 名前の変更/Excel のセル編集(F2)
- Enter
- BackSpace
- Delete
- Page Up/Page Down
- 画面ロック(Win+L)
- アプリの終了(Alt+F4)
- 音量アップ/ダウン
IMEの切替えを単キーで
IME の切替え(日本語・英語切替え)は、標準では「全角/半角」キーで行う。
これにはデメリットがあって、IME の状態が今「全角」なのか「半角」なのかを忘れた頃に文字入力しようとした時に『あ、半角だった』なんてことが頻繁に起きてしまうことにある。
これを防ぐには、「半角(英数)」で一つのキーを、「全角(かな)」で一つのキーを割り当ててやれば良い。そう、Mac のキーボードと同じように。
ただ、Windows にはそのようなキーはそもそも存在しないため、「HHKB キーマップ変更ツール」と Microsoft 謹製のカユイ所に手が届く「PowerToys」というアプリを組み合わせて「半角(英数)」キーと「全角(かな)」キーを自作する。
↓作成方法が知りたい方は以下の記事内にある「Microsoft PowerToysを利用する」を参照
こうすることによって、文字入力を始める前に英数を打ちたければ「無変換」キーを1度だけ押しておく、日本語を打ちたければ「変換」キーを1度だけ押しておく、というクセによって半角・全角入力間違いを防ぐことができるようになる。
日本語キーボードなのにあえて英語配列設定
これはプログラミング等のコードを書くことが多い人にとっては有効な選択肢。
[ ] キーが横並びになっているとか、他の「記号」キー達も配置が分かりやすいため入力がし易くなる。
『英語配列にするなら最初から英語キーボードでいいのでは』という意見はごもっともだが、英語キーボードには物理的に「無変換」「変換」キーが存在しないため、「半角(英数)」キーと「全角(かな)」キーを自作することができないんだ。
以下の通りキーボードレイアウトを「英語キーボード」に設定している。
この設定による大きなデメリットは「無変換」「変換」キーがキーマップ上に存在しなくなってしまうことだ。
テンキー
キーボード右下の方にある「Fn」を軸にしてテンキーを作ってみたところ、『どうせ使わんだろ』と思いながらも利用しているうちに『めちゃくちゃ便利』というふうに心境が変化していった。
親指で「Fn」キーを押しながら数字を入力していくんだけども、難しいかと思いきや意外とすぐに慣れ、楽な数字入力ができるようになった。(嬉)
このテンキーの何が良いかといったらそれは、キーボードを全く見ずに数字入力ができること。これが結構快適なんだ。
最後に
他にも紹介しきれていないキーマップがいくつかありますが、説明しだすとキリがないのでここら辺に留めておきます。
紹介しきれていない中でもお気に入りは、ホームポジションを崩さずにカーソル移動ができる「矢印キー」(JKILキーに割り当てています。)
HHKB を購入後、4年に渡って試行錯誤を繰り返してきたキーマップですが、ようやく最後の形にたどり着きました。もうアレコレと変更する気もほとんど起きません。
そう、HHKB日本語キーボードでは・・・
HHKB道は続く。