FILCO Majestouch Convertible 3 NINJAレビュー ~最強のメカニカルキーボード~

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『届くまでが待ち遠しい』、久しぶりにそういう思いにさせてくれたキーボード「Majestouch Convertible 3 NINJA」。

このキーボードの前身である「Majestouch 2 (赤軸)」というキーボードを以前使っていました。

現在では「Majestouch 2」は、「Majestouch 3」に進化していました。

「Majestouch 3」の進化は主に、フルNキーロールオーバーに対応したことと、Fn キー同時押しによるメディアキーが搭載されたこと、キーキャップがABS樹脂からPBT樹脂になったことです。

Nキーロールオーバーとは、複数のキーを同時に押した際に、そのすべてのキーの入力を正確に認識できる機能や仕様を指します。

「Majestouch Convertible 3」は、「Majestouch 3」に Bluetooth接続を追加したモデルです。

Diablo 4 のために

かつて、「Majestouch 2 (赤軸)」は、Diablo 3 というゲームをするために使っていました。

赤軸とは、ドイツの Cherry 社が製造しているメカニカルキーボード用のキースイッチ (軸) の一つで、広く利用されているキーボードのようにキーを押し込んだ時の触覚 (クリック感) がなく、リニアにキーが沈む構造のキースイッチのことです。

打鍵音は比較的大きめです。

この度、Diablo 4 をやろうと思って久しぶりに「Majestouch 2 (赤軸)」を引っ張り出してきたところ、その打鍵感の良さを改めて実感したのです。

ゲームでは、個人的にはクリック感がないリニアな打鍵感のキースイッチが好みです。

ここ4年間ずっと「HHKB HYBRID Type-S (コンパクトキーボード)」を利用してきましたが、HHKB にはない重厚で安定した打鍵感と、矢印キーや移動系キーが完全に独立して使いやすいところを改めて評価しています。

なぜ「Majestouch 2」が既にあるのに「Majestouch Convertible 3 NINJA」を買ったのか。

それは、「静穏赤軸」が欲しくなったからです。

当時は打鍵音はあまり気にしていませんでしたが、今となっては打鍵音が小さいキーボードであることが必須になっていました。

静音赤軸は、赤軸の打鍵感はそのままに、打鍵音を約30%軽減させたキースイッチのことです。

職場で使用しても隣席の人からウルサイと言われることはないでしょう。

開封

今回購入したモデルの正式名称は以下です。

【通販限定】Majestouch Convertible 3 Tenkeyless NINJA 静音赤軸・テンキーレス・英語 US ASCII

公式のオンラインサイトから買いました。

「Majestouch Convertible 3 NINJA」は”通販限定”と記載されていたため、店頭では買えないようです。

NINJA・・・英語配列でキートップ表面には刻印がなく、キートップ前面に刻印があるモデル

購入特典の国旗キーキャップが付いていました。

付属品は以下です。

  • 取扱説明書
  • 交換用キーキャップ5つ
  • キープラー (キーキャップ引き抜き工具)
  • 単三乾電池
  • USB A to USB C ケーブル

CapsLock キーを Ctrl キーと入れ替えた時用のキーキャップも付属しています。

前述のとおり「NINJA」モデルを買ったのでキートップ表面には刻印がなく、キートップ前面に刻印があります。

パッと見では完全に無刻印のように見えます。カッコ良すぎです。

前面から見ると、印字されていることが分かります。

USBポート

「Majestouch Convertible 3」を買った理由の一つに、マウスの USB レシーバーや USB メモリ等を挿すことができる USB A ポートが付いているからというのがあります。

「Majestouch 3」には、これがありません。

「Majestouch 3」は有線接続のみで、「Majestouch Convertible 3」は有線接続と Bluetooth 接続の両方に対応しています。

さらに「Majestouch Convertible 3」には、ハブ機能 (USB A ポートが1つ) あります。※有線接続時に限る。

「Majestouch Convertible 3」は「Majestouch 3」の上位互換と言って良いでしょう。

PC との接続には、USB C ポートを利用します。

付属の「USB A to USB C ケーブル」を利用することで問題なく接続できましたが、市販の USB Cケーブルを、このキーボードの USB C ポートに接続しようとしたところ、差込口周りの大きさが付属の「USB A to USB C ケーブル」にジャストフィットさせるためか奥まで差し込むことができませんでした。

市販の USB ケーブルを利用しようと思っている人は注意が必要です。

付属の「USB A to USB C ケーブル」を使うとこんな感じになります。

このキーボードを有線接続で利用している時は、右上の「U」のランプが青く光ります。

Bluetooth

Bluetooth をオンにする時はキーボード背面にあるスイッチを ON にします。

電力は単三乾電池2本です。USB 接続している時は、USB から給電されます。

最大4デバイスとのペアリングが可能です。

切り替え方法は、キーボード右上のボタンを押します (1〜4 or U)

切り替えボタンは、インジケーターの役割も担っています。

DIPスイッチ

DIPスイッチを利用することで、CapsLock キーと Ctrl キーを入れ替えたりすることができるようになります。

チルト機構

チルトスタンドが付いていて、1段階のみ高くすることができます。

製品仕様

  • 外形寸法:幅358×奥行152×高さ42mm (スタンド時の高さ 49mm)
  • 重量:1.0kg
  • キーピッチ/キーストローク:19mm/3.7mm-0.4mm (静音赤軸)
  • インターフェイス:USB/Bluetooth
  • Bluetoothバージョン:5.1
  • 対応OS:Microsoft Windows XP SP2以降/Vista/7/8/8.1/10/11
  • 付属品:USBケーブル、試供用単三乾電池、交換用キーキャップ、FILCO Key Puller

こんな人にお勧め

  • テンキーは不要
  • ファンクションキーは欲しい
  • 矢印キー、PgUp/PgDnキー、Home/Endキーをわりと利用する
  • キータイプ音が静か (※静音赤軸を選ぶ必要あり)
  • ドッシリとした安定感のあるキーボードの方がいい
  • 持ち運ばない
  • 一見、無刻印のように見えるキートップ (※NINJAモデルを選ぶ必要あり)

総評

FILCOというキーボードブランドは1992年に誕生しました。FILCOブランドの中でも「Majestouch」シリーズはとても有名です。

40年以上の歴史を持つ老舗メーカーの有名ブランドというだけでも安心感があります。

昨今、新しいメカニカルキーボードがたくさん出てきていますが、「Majestouch」は今なお根強い人気を誇っています。

東プレ軸の「静電容量無接点方式」はとても良いキースイッチですが、CHERRY MXの「静音赤軸」もまたそれに勝るとも劣らないとても良いキースイッチだと実感しています。

今までコンパクトキーボードなどの軽いキーボードをメインに利用してきましたが、1.0kg もあるキーボードの打鍵安定性は素晴らしいものがあるということを再認識しています。

「キースイッチ」や「キーボード自体の重さによる安定感」、「無刻印の見た目の良さ」「ブランド力による安心感」など、総合的に満足度が非常に高いキーボードです。