Surface Pro 8 SSD交換と再起動ループ奮闘記

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この記事は、SSD 交換作業を開始してから約1日後に書いている。

SSD 交換方法は、事前に Youtube などで予習済みだ。

この方法なら数時間でできるだろうと、たかをくくっていた。

それが24時間以上かかろうとは、思ってもみなかった。

SSD 交換は、スムーズにはいかなかった。トラブルまみれだ。

回復ドライブの作成

予習していた方法では、まず「回復ドライブの作成」をするところからがスタートだった。

「設定」アプリ

検索ボックスに「回復」と入力

サジェストから「回復ドライブの作成」を選択

用意した USBメモリは「16GB」。もともと持っていたものだ。

以下のところにチェックを入れ、「回復ドライブの作成」を実行した。

システムファイルを回復ドライブにバックアップします

どの動画、どの記事を読んでもここにチェックを入れていたので、今でもこの設定は正しいように思う。

しかし、何度トライしても途中で失敗する。10分くらい進んだところで失敗する。

回復ドライブが作成できないのだ。

「何かやり方がまずいのか」

色々調べた。

そうすると、「スリープをOFF」にし、「常駐アプリ・スタートアップをすべて無効」にしたらうまくいったという記事を見つけた。

さっそく試した。

しかし、「回復ドライブの作成」は失敗する。

わけが分からない。少し絶望を感じた。

「そういえば、USBメモリは 32GB でやっていたっけ。16GB だからダメなんだ。」

量販店へ急いだ。「KIOXIA の 32GB USBメモリ」を購入した。

自宅へ戻り、購入した 32GB USBメモリでさっそく試した。

回復ドライブを作成できません。回復ドライブの作成中に問題が発生しました。

すまない、もう作り方が分からない。

少し現実逃避した。

正気に戻り、しばらくしてまたググった。

そうすると Microsoft のサポートサイトに回復ドライブの作成方法が書かれていた。

その方法は、こうだ。

  1. Surface リカバリーイメージをダウンロード
  2. 「システムファイルを回復ドライブにバックアップします」のチェックをオフにし、回復ドライブを作成
  3. Surface リカバリーイメージ展開後にできたファイル群を作成した回復ドライブのUSBメモリへ上書き

回復ドライブを作成することができた。

トルクスドライバーが合わない

回復ドライブを作成することができたら、あとはもう簡単。

SSD を物理的に交換し、USBメモリを挿したまま Surface Pro を起動する。それだけだ。

Macbook Pro の SSD 交換時に購入したトルクスドライバーで SSD のネジを外す。

「ん?ねじ穴が合わない」

持っていたトルクスドライバーは「T5」用だった。

調べたところ、Surface Pro 8 の SSD の止めネジは「T3」または「T4」だった。

工具が売っている近くの店を探した。

「そうだ、あの店の中には”ダイソー”があった」

ダイソーに走った。

到着するやいなや、ダイソー内をくまなく探した。だが見つからない。

あったのは、「T5」以上のトルクスドライバーだった。

もう夜も遅い。今日は諦めるかどうか悩んだ。

「どうする」

心の声 A 『もう明日でいいじゃないか。おまえは頑張った。』

心の声 B 『完成は目前だ。今日終わらせてしまえば、明日からまたすぐに使えるだろ』

しばらくの間、その場に立ち止まって考えた。

「今日終わらせてしまいたい」

コーナンに走った。工具屋のハシゴだ。

20分はかかるが、やむを得ない。

あたりはもう真っ暗だ。

「あった!」

さすがはコーナン。

T3トルクスドライバー」が必要と書いている記事が多いけど、実際には「T3」でも「T4」でもネジを外すことができた。

ただ、「T5」では無理だった。

熱対策

回復ドライブからの復元は、順調に進んでいった。

Windows の初期セットアップまで進んだ。

「ようやく SSD 交換が完了した。」そう思ったのも、つかの間だった。

初期セットアップ完了後、とりあえず Windows Update を実施した。

これが原因なのかそうでないのかは定かではないが、再起動ループが始まったのだ。

再起動後、少しの間だけ操作はできるが、ものの数分でまた再起動が始まる。

Windows のデスクトップが表示される → 少し触る → フリーズする → 再起動する の繰り返しだ。

この時点で、もう絶望だ。1日で2回も絶望感を味わう日はそうそうない。

「毎日使うものだから早く使えるようにしたい」

そう思って、さらに試行錯誤を繰り返した。

そういえば、SSD に放熱シートも何も付けずにセットしていたことに気づいた。

SSD から、かなりの熱が出ていたからだ。

自作 PC を作っていたときの放熱シートが余っていたので取り付けた。なんなら、純正 SSD に装着されていたアルミケースも移植した。

以下が、その時の画像。

▲ 左から、「新しいSSD」「純正SSD」「純正SSDアルミケース」

▲ 新しい SSD(左)に放熱シートを貼ったところ

▲ 新しい SSD(左)に純正 SSD のアルミケースを移植したところ

これで熱対策は万全だろう。そう思って Surface Pro 本体に SSD を取り付けた。

しかし、再起動ループは治まらなかった。

OS の初期化を試した。リカバリーイメージをネットからダウンロードし初期化する方法も試した。

まだ治らない。

明日は仕事だ。深夜1時半まで頑張ってはみたものの、先が見えない。もう寝よう。

再起動ループの原因が判明

・・・翌日

とにかくググった。そしてこれを見つけた。

5ちゃんねるのスレッド Microsoft Surface Pro Part162 No.657

657[Fn]+[名無しさん]2023/01/11(水) 17:50:45.55ID:lP+LwJXR>>658>>659
pro8でSSD換装試してみた
256→1TB
使用したのはWD SN740 1TB

結果としてはOS立ち上がって動かせて上手く行ったと思ってたら
数分後青画面再起動→立ち上がり使用数分後にまた再起動……が頻発
これもひとつの「再起動ループ」ですか?
青画面内容は「clock watchdog timeout」です
CrystalDiskInfoでは青色でエラーなし
cmdからディスク&システム修復試したけど変わらず
結局一度元の256に戻した(安定)

SSDアダプタ買ってきてまたやり直してみる
新SSD側の物理故障というより論理エラーな気がするけど
似た再起動ループの経験ある人いますか?

まったく同じ事象だ。宝探しで宝を見つけた瞬間だった。

658[Fn]+[名無しさん]2023/01/11(水) 18:02:43.58ID:uQ95zfcz>>660
>>657
とりあえずどうやって新しいSSDにインストールしたか書いたら?
660[Fn]+[名無しさん]2023/01/11(水) 19:21:17.86ID:lP+LwJXR
>>658
やり方はPC watchとか他に載ってた検索すればすぐ出てくる換装記事のまんま
元のSSDの時にUSBメモリで回復ドライブ作ってそこに公式から落としたリカバリー用データ入れて
換装後にそこからブートするやり方

クローンソフトとかは使ってない
662[Fn]+[名無しさん]2023/01/11(水) 19:25:37.87ID:Pw538WAP>>663
>657
PRO8で同じSSDに載せ替えましたが、ここ参考にして今のところ問題なく使えてます。

https://answers.microsoft.com/en-us/surface/forum/all/surface-8-pro-new-ssd-compatibility-with-pcie-4/af2c7eff-54ca-4b2c-9e0c-0ab3a274eccd?page=3
663[Fn]+[名無しさん]2023/01/11(水) 20:05:13.36ID:lP+LwJXR>>664>>665
>>662
ありがとうございます

これを読んでて思いあたるのは
Windows11の22H2への更新の有無でしょうか
これは更新インストール途中で>>657の再起動ループが発生するためその都度中断されてまた1から更新インストール…
そのループに諦めて元SSDにに戻してしまいました

根気よく更新がインストール成功するのを何回も試してみます
664[Fn]+[名無しさん]2023/01/11(水) 20:19:19.27ID:1Ee+Frzg>>668>>677>>710
>>663
私は22H2適応後に"Link State Power Management"をオフにし、クローンでコピーしました。その後SSD を入れ替えて安定しています。
677[Fn]+[名無しさん]2023/01/12(木) 02:54:55.58ID:UDtZAaff
>>664
22H2へのアプデはできてないけど
「リンク状態の電源管理」をオフにしたら再起動ループ消えましたありがとうございます

結果これでいいのだろうか…
「リンク状態の電源管理オフ」で何が不都合起こるかわからないけども

「リンク状態の電源管理」をオフにしたら再起動ループ消えました

これだと思った。

今回購入した SSD は、DELL の公式サイトから 512GB の SSD を買った。

メーカーは、Western Digital、型番は「PC SN740 NVMe WD 512GB」だった。

もし、この型番の SSD を換装して同じような事象になったのなら安心してほしい。

今はもう治っている。

治し方は、こうだ。

  1. Windows + R
  2. powercfg.cpl と入力し、Enter
  3. 「プラン設定の変更」
  4. 「詳細な電源設定の変更」
  5. リンク状態の電源管理を「オフ」にする

再起動ループ中でも、起動してから数分の間は操作できる。その間に治す。

この設定後、今のところ再起動ループも起きていないし、ブルースクリーンにもならない。

また、「リンク状態の電源管理」をオフではなく、「最適な省電力」にしても再起動ループしないことが分かった。(「最大限の省電力」設定は NG)

以下は、SSD を換装した PC と回復ドライブ作成に使用した USB メモリおよび、新しい SSD。

  • PC: Surface Pro 8
  • 使用USBメモリ: SONY 16GB メモリ
  • SSD: PC SN740 NVMe WD 512GB

以下は、SSD 交換後の速度。

SSD 交換後の所感

数値のみならず、体感速度が劇的に向上した。

特にスリープからの復旧は段違い。

おまけにバッテリー消費が激しい。。

さらに・・・

スリープ中に KP41 病が発生

Surface Pro 本体の電源ボタンを押し、スリープ状態にさせるとスリープ中に再起動していることが発覚した。

これは SSD を交換する前から発生していたが、その頻度は少なかった。

新しい SSD に交換してからは、スリープにする度、スリープ中に必ず再起動が発生する。

イベントログを確認すると「Kernel Power 41」の文字が・・・

いわゆる、「KP41病」ってやつだ。

こいつはやっかいな病気で、これといった治し方がない。様々な原因が考えられ、何をすれば治るのか、それは人それぞれだ。

スリープ運用は諦めることにした。

「シャットダウンショートカット」を作成し、利用しない時はスリープではなくシャットダウンする運用に変更した。

シャットダウンショートカットの作り方

  1. デスクトップの何もないところを右クリック
  2. 「新規作成」→「ショートカット」
  3. shutdown -s -f -t 0
  4. 作成したショートカットをスタートメニューにピン留め

これにより、スタートメニューに登録した「シャットダウンショートカット」を1クリックするだけでシャットダウンが行える。

電源オフ状態からの起動がとても早くなったので、スリープ状態から復旧するのとあまり変わらない(という強がり)。

できればスリープを使いたいところだが、致し方ない。

何か方法はないかとこれからも模索はするが、見つかるころには新しい PC を購入する時期になっているだろう。

他の記事やレビュー動画を見る限り、交換する SSD は、KIOXIA(キオクシア)の 1TB SSD が良さそうだ。

ただし、速度に関しては今回購入した「PC SN740 NVMe WD 512GB」の方が速いようだ。

「休止状態」運用

(2023年9月15日追記)

上述の理由によりスリープ運用はできないが、スリープ運用と同等の「休止運用」ができることが分かった。

休止運用とは、Surface 本体の電源ボタンを押した時に「スリープ」ではなく、「休止状態」にして利用することを指します。

休止の場合は、なぜか KP41 病が発生せず、休止状態中に勝手に再起動しているということがない。

SSD の読み取り速度が速いおかげで、休止状態からの復帰も速い。

しかし Windows のデフォルト設定では「休止状態」は無効化されている。

電源メニューにも「休止状態」は出てこない。

以下の設定をすることで「休止状態」にできることが分かった。

1. Windows ロゴ キーを押下して、control

2. 「電源オプション」をクリック

3. 電源ボタンの動作の選択 をクリック

4. 現在利用可能ではない設定を変更します をクリック

5. 休止状態 にチェックを入れる

6. 電源ボタンを押したときの動作カバーを閉じたときの動作 を「休止状態」に変更

7. 「変更の保存」ボタンをクリック

設定は以上。

これで、Surface 本体の電源ボタンを押すと「休止状態」に移行する。

休止状態からの復帰はスリープからの復帰よりも若干遅いが、今までのシャットダウン運用に比べると大幅に起動時間は短縮された。

ちなみに、電源メニューにも「休止状態」が表示されるようになった。

SSD 交換に必要なもの

  • SSD カバー取り外し用のピン(カバーは磁石でくっついている)
  • トルクスドライバー「T3」または「T4」
  • USB メモリ「16GB」または「32GB」
  • (USBメモリが Type A の場合) USB A to C 変換アダプタ
  • 放熱シート
  • 下調べの正確さと作業への情熱