FortiGate のトラフィックシェイパーはネットワーク帯域を制御するための機能です。以下は、トラフィックシェイパーの中でも「IP ごとのトラフィックシェイパー」についての説明です。
IP ごとのトラフィックシェイパーを使用すると、各 IP アドレスの動作を制限して、1 人のユーザーが利用可能な帯域幅をすべて使用する状況を回避できます。 IP アドレスごとに使用される最大帯域幅を制御することに加えて、IP アドレスの最大同時セッション数を定義することもできます。 たとえば、ネットワーク全体に 1 Mbps の IP ごとのシェイパーを適用すると、FortiOS は各ユーザー/IP アドレスに 1 Mbps の帯域幅を割り当てます。 ネットワークが 1 人のユーザーで構成されている場合でも、FortiOS はそのユーザーに 1 Mbps を割り当てます。 ユーザーが 10 人の場合、各ユーザーは 1 Mbps の帯域幅を取得し、合計 10 Mbps の送信トラフィックになります。
共有シェイパーの場合、すべてのユーザーが設定された保証帯域幅と最大帯域幅を共有します。 たとえば、FTP サービスを使用するすべての PC の共有シェイパーを 10 Mbps に設定すると、FTP サーバーにアップロードするすべてのユーザーが 10 Mbps を共有します。
共有シェイパーはアップロード速度に影響します。 この例で FTP サーバーからのダウンロード速度を制限する場合は、共有シェイパーをリバースシェイパーとして設定する必要があります。 IP ごとのシェイパーは、アップロード操作とダウンロード操作の両方に速度制限を適用します。 FortiView には、フォワードトラフィックシェイパーを経由するトラフィックのみが含まれます。 リバースおよび IP ごとのシェイパーは含まれません。
https://docs.fortinet.com/document/fortigate/7.4.2/administration-guide/885253/per-ip-traffic-shaper