FortiGate HA セカンダリをプライマリに昇格させるコマンド【手動フェールオーバー】

プロモーションを含みます
プロモーションを含みます
PR
環境

機種: FortiGate 50E
ファームウェア: 6.2.15

この方法は、HAの「オーバーライド設定」が「無効」のときに有効です。

オーバーライド設定について

オーバーライド設定が「無効」の場合 ※デフォルト設定
1.プライマリ機が故障
2.フェールオーバーが発生し、プライマリ機はセカンダリ機に移行する

元プライマリ機の障害が復旧したとしても元の構成に戻りません。
プライマリ機がセカンダリ機に移行した後は、セカンダリ機として稼働し続けます。(フェールバックしない)

オーバーライド設定が「有効」の場合
1.プライマリ機が故障
2.フェールオーバーが発生し、プライマリ機はセカンダリ機に移行する

セカンダリ機 (元プライマリ機) の障害が復旧すると、セカンダリ機はプライマリ機に移行します。(フェールバックする)
これにより、常にプライオリティの高い機器がプライマリとして維持されます。

(参考) オーバーライド有効化コマンド
config system ha
set override enable
end

セカンダリ機をプライマリ機に昇格させるには、以下のコマンドをプライマリ機側で実行します。
これにより、現在のプライマリ機の内部「HAアップタイムタイマー」が 0 にリセットされ、セカンダリ機の HA 稼働時間がより高くなり、新しいプライマリ機として昇格します。

diagnose sys ha reset-uptime

プライマリ機とセカンダリ機の「HAアップタイム」に5分以上の差がない場合は無視されます。