ネットワークスペシャリスト受験体験記と午前勉強

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2023年4月16日(日曜日)、「令和5年 春期 ネットワークスペシャリスト試験」を受けた。

受験までの道のり

ネットワークスペシャリスト試験は、以下のように試験が4つに分かれている。

  1. 午前Ⅰ試験(50分)
  2. 午前Ⅱ試験(40分)
  3. 午後Ⅰ試験(1時間30分)
  4. 午後Ⅱ試験(2時間)

「午前Ⅰ」の問題は、なんと、応用情報技術者試験の午前Ⅰの問題と同等の問題が出題される。

ゆえに、(応用情報技術者試験の合格者でない場合)ネットワークスペシャリストに合格するためには、応用情報技術者試験の午前Ⅰの過去問をひたすら解いておく必要がある。

応用情報技術者試験「午前Ⅰ」の分野は以下。

  • テクノロジ系
  • マネジメント系
  • ストラテジ系

マネジメント系には「プロジェクトマネジメント」や「サービスマネジメント」などがある。

ストラテジ系には「システム戦略」や「経営戦略」「企業と法務」などがある。

見てお分かりのとおり、ネットワーク以外の分野も勉強する必要がある。

『違う違う、俺がしたいのはネットワークの勉強なんだ』

こう思ったことが何度あったことか。

そんな思いに諦めがついてきた頃からようやく、午前Ⅰの勉強に集中できるようになっていった気がする。

今回ネットワークスペシャリストを受験するにあたって、午前Ⅰにかなりの時間を費やした。

ネットワークの勉強もしつつだ。

今でも思う、こんな非効率なことはない。

しかし、午前Ⅰにかなりの時間を費やしたおかげで、30問中 22問正解(73%)で見事、午前Ⅰを突破することができた。

合格発表はまだ先ですが、「午前Ⅰ」と「午前Ⅱ」に関しては、試験日の翌日に解答が発表され、自己採点することができます。

合格点は、100点満点中60点以上。

午前Ⅰの免除申請について

一度「午前Ⅰ」に合格すると、次回の試験からは、午前Ⅰの「免除申請」をすることができる。

午前Ⅰの「免除申請」は高度情報処理技術者試験に対して有効です。
つまり、「ネットワークスペシャリスト試験」や「情報処理安全確保支援士試験」「システムアーキテクト試験」などに対してです。

午前Ⅰ免除は、二年分有効だ。

令和5年春期のネットワークスペシャリストで午前Ⅰに合格した場合、令和7年春期まで、高度情報処理技術者試験の午前Ⅰを免除申請することができる。

令和7年秋期からは免除申請できないといった具合。

午前Ⅰの自己採点後に合格ラインを突破したと分かった時は、ここ数年で一番嬉しかった瞬間だった。

もうあの「サービスマネジメント」や「経営戦略」「企業と法務」などを勉強しなくてもいいからだ。

次回からは、ようやくネットワークの勉強だけに集中できる。

また、秋に受験予定の情報処理安全確保支援士試験時にも「午前Ⅰ免除申請」ができるため、セキュリティの勉強だけに集中できる。

これはかなり有利だ。

午前Ⅰの勉強方法

午前Ⅰの勉強方法について紹介します。

応用情報処理技術者試験ドットコムの「過去問道場」で、実際の試験と同様の30問を、繰り返し何度も何度も解いていく。

分からない問題は、すぐに解説を見て、まずは理解する。

解説を見ても理解できなかったら、問題文をそのままググる

そうすると、別の視点から解説しているサイトにたどり着く。

自分が理解できる解説サイトに当たるまで、ググり続けるのがコツだ。

過去問道場での試験範囲設定は、「★おすすめ」の範囲に絞るのがお勧めだ。

無理に過去の全期間分を選択する必要はない。

コンスタントに80%くらい正答できるようになったら勉強完了。

不安なら90%くらいにしておけば合格ラインは突破できるだろう。

勉強のコツは、一つ一つちゃんと理解すること。

一つ一つちゃんと時間をかけること。

計算問題問題文中の用語で分からなかったものについてはググってちゃんと調べる書いて頭に定着させる

「書く」という行為は、本当に大事だ。

試験当日

試験会場は、大阪学院大学だった。

駅からも近く通いやすそうな大学。

大学内は広く、昼食できそうな場所が点在していた。ベンチも多い。

その日は天気が良く、昼休憩時に広い中庭で、ほっこりとした気分になったのを覚えている。

試験会場によってはトイレが少なく、試験の合間には長蛇の列をなす。それはまるで大人気店のラーメン屋だ。

「次の試験時間に間に合わない」、そう思った会場も過去にはあったので、トイレに並ぶ時は注意してほしい。

大阪学院大学はトイレの数が多く、幸いそういうことはなかった。

これは試験会場によって当たり外れがあるので、水はあまり飲まずに挑んでほしい。

トイレの場所の事前チェックも怠らずに。

午後Ⅰ受験後の所感

「午後Ⅰ」は、評判通り難しかったと思う。

午後Ⅰは「問1」「問2」「問3」の3問中、2問を選択して答える方式。

各問の初めの文章はこうだ。

  • 問1「Web システムの更改に関する次の記述を読んで、設問に答えよ。
  • 問2「IP マルチキャストによる映像配信の導入に関する次の記述を読んで、設問に答えよ。
  • 問3「高速無線 LAN の導入に関する次の記述を読んで、設問に答えよ。

「問1」と「問3」を選択した。

「問1」を解き進めていく。

『HTTP/2・・・』

やっぱりマルチキャストにしておけば良かったかな、そう思った。

引き返せないところまで時間が進んでいたので、分かる範囲で解答した。

「問3」に関しては、比較的解答できたように思う。

午後Ⅱ受験後の所感

午後Ⅱの問題は、午後Ⅰより難易度が低かったように思う(簡単だったというわけではない)。あくまで所感だ。

午後Ⅱは「問1」「問2」の2問中、1問を選択して答える方式。

各問の初めの文章はこうだ。

  • 問1「マルチクラウド利用による可用性向上に関する次の記述を読んで、設問に答えよ。
  • 問2「EC サーバの増強に関する次の記述を読んで、設問に答えよ。

「問2」を選択した。

午後Ⅰよりは解けたかな、という印象。

午後Ⅰ午後Ⅱを通じての感想。

『まだまだ勉強不足だ』

最後に

午前Ⅱは午前Ⅰに比べると、出題範囲も狭いため比較的簡単です。

ネットワーク関連の4択問題が、25問出題されます。

ただ、午前Ⅰは難しい。

ネットワークを勉強したくても、経営戦略を学ばなくてはならない。法務を学ばなくてはならない。

侮るなかれ午前Ⅰ

午後Ⅰ午後Ⅱは、もっと難しいのでたくさんの勉強時間が必要だ。