r > g の法則 ~投資収益率の方が大なり~

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r > g
(アール 大なり ジー)

この富の不等式は、『投資をする理由そのもの』と言っても過言ではありません。

r は資本収益率(投資収益率)、g は経済成長率(主に労働によって得られる所得の伸び率)を示します。

具体的には、

r (return)株や債権、不動産などの資産から得られる収益率
g (growth)労働による所得の伸び率(つまり経済全体の成長率)

「r > g」は、経済学者トマ・ピケティが著書「21世紀の資本」(2013年)で提唱した資本主義における格差拡大の傾向を表す不等式です。

この不等式が意味するところは、資本運用で得る富の増加速度 (r) は、労働によって得られる富の増加速度 (g) よりも速いということです。

現実を鑑みてみましょう。日本はここ30年間、給料はほとんど上がっていませんが株価は(全体で見ると)上がり続けています。

資本収益率が産出と所得の成長率を上回るとき、資本主義は自動的に、恣意的で持続不可能な格差を生み出す。

トマ・ピケティ

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