この方法では、以下のようにキーマップを変更します。
- CapsLock → 左Ctrl
- 左Ctrl → 半角(英数)
- 右Ctrl → 全角(かな)
英語キーボードにおいて日本語/英語の入力切替え方法はカスタマイズを含めるといくつか存在するが、最適解はなかなか見つからない。
- Alt + `~
- Ctrl + スペース
- 左Alt 右Alt
- CapsLock を 全角/半角 に再マップ
左右Alt キーに「半角(英数)」「全角(かな)」を割り当てるという方法も試してみたが、日本語キーボードの 無変換 変換 キーのように、ホームポジションの親指から近くなく、あの長いスペースキーの左右に配置されているため親指を曲げて押す必要がある。
また利用しているキーボードによって Alt キーまでの距離は変わり、ホームポジションが崩れてしまう場合がある。
そこで他の方法を考えてみた。
それは 左右Ctrl キーに「半角(英数)」「全角(かな)」を割当てるというもの。
試してみたところ、ホームポジションが崩れず個人的にはこちらの方が使いやすかった。
ただし利用しているキーボードの 左右Ctrl キーの配置も重要だ。
以下のようなキーボードであればホームポジションを取った後、小指をそのまま下へズラせば 左右Ctrl キーにたどり着く。
上画像のようなCtrlキー配置のキーボードであれば 左右Ctrl キーをスムーズに押すことができる。
ではどのようにして 左右Ctrl キーに「半角(英数)」「全角(かな)」を割り当てるのか。
3つの設定が必要で、
- AXキーボード設定
- キーマップ変更
- キーとタッチのマスタマイズ設定
正直なところかなり面倒くさい設定だが、最初に1度設定するだけなので興味ある人は試してみても良いだろう。
日本語/英語切替を左右Ctrlキーに割当てる方法
AXキーボード設定
管理者権限で「レジストリエディタ」を起動します。
次のキーに移動します。
コンピューター\HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\i8042prt\Parameters
以下のようにデータを修正します。
LayerDriver JPN → kbdax2.dll
OverrideKeyboardIdentifier → AX_105KEY
OverrideKeyboardSubtype → 1
レジストリ設定が完了したら PC を再起動します。
キーマップ変更
「ChageKey」というキーマップ変更ツール(フリーソフト)を利用して、 左右Ctrl キーに「半角(英数)」「全角(かな)」を割り当てます。
「ChageKey」を管理者として実行し、下図のようにキーマップを変更します。
まず最初に CapsLock キーと 右Alt キーを以下のように変更します。
- CapsLock キー → 左Ctrl キー
- 右Alt キー → 左Alt キー
右Alt キーを 左Alt キーに再マップすることは必須ではありませんが、あとの設定で 右Alt キーが 全角/半角 キーに変わってしまうのでやっておいた方が良いでしょう。
続いて、スキャンコードを利用して 左右Ctrl キーに「半角(英数)」「全角(かな)」を割り当てます。
- 「左Ctrl」を選択
- 「Scan code」をクリック
- 005a を入力
- 「OK」をクリック
同様に 右Ctrl も設定します。
- 「右Ctrl」を選択
- 「Scan code」をクリック
- 005b を入力
- 「OK」をクリック
最後にメニューから「登録」→ 現在の設定内容で登録します をクリックし、PC を再起動し設定を反映させます。
キーとタッチのカスタマイズ設定
OS の [設定] アプリを起動します。
「時刻と言語」→「言語と地域」→「日本語」のオプション (…) → 言語のオプション→「Microsoft IME」のオプション (…) → キーボードオプション →「キーとタッチのカスタマイズ」へ進みます。
「各キー / キーの組み合わせに好みの機能を割り当てます」を「オン」にします。
「無変換キー」を「IME-オフ」、「変換キー」を「IME-オン」に設定します。
Google日本語入力の場合は以下のように設定します。
以上ですべての設定が完了です。
おまけ:AXキーボードを元に戻す方法
AXキーボード設定を元の「英語キーボード」に戻したい場合は、「言語と地域」のオプション設定から「レイアウトを変更する」をクリックし、「英語キーボード」を選択後、「今すぐ再起動」をクリックします。
PC を再起動した後は、以下のようにレジストリ値が英語キーボードのレジストリ値に戻っています。