ルートマップは、FortiGate の高度なルーティング制御を可能にする機能です。主に BGP などのダイナミックルーティングプロトコルに利用され、AS_PATH を操作したり、ネクストホップを変更したりすることができます。
ルートマップとポリシールートはよく似ていますが、ルートマップは BGP ルーティングの制御、ルート再配布の制御、複雑な条件に基づくルーティング決定などが可能です。
またポリシールートは GUI で設定することができますが、ルートマップは CLI で設定します。
ルートマップ
ルートマップは、特定の条件に基づいてダイナミックルーティングプロトコルにカスタムアクションを適用するための強力なツールです。主に BGP で使用され、FortiGate によってアドバタイズされたルート (route-map-out) または、他の BGP ルータから受信したルート (route-map-in) を操作します。ルートマップは、条件付きの default-information-originate、外部ルートのフィルタリング、または再配布用の特定のルートのマッチングに OSPF で使用できます。同様に、ルートマップは、再配布用のルートのマッチングに RIP で使用できます。
ルートマップには、上から下に処理される複数のルールが含まれる場合があります。各ルールには、許可または拒否のアクションがあります。アクションが設定されていない場合、デフォルトのアクションは許可です。ルールには、さまざまな属性に基づいてルートをマッチングする基準、または一致したルートに基づいて属性を設定する基準があります。
たとえば、ルートマップを使用して、特定のコミュニティ文字列を持つ BGP ルートをマッチングし、一致するルートへの AS パスを設定できます。これは、そのネイバーのルートマップ設定を構成することで、BGP ネイバーに適用できます。
https://docs.fortinet.com/document/fortigate/7.6.0/administration-guide/535228/route-maps