仮想化方式「コンテナ型」について簡潔にまとめてみた。

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コンテナとは

「隔離されたアプリケーション実行環境」のことです。

コンテナ (container) は「容器」や「箱」といった意味があり、「パーティショニング」と呼ばれることもあります。

コンテナ型仮想化方式とは

「コンテナ型仮想化方式」は、「コンテナ」をホスト OS 上に仮想的に作成し、安全かつ処理性能が高い仮想環境のことを指します。

「コンテナ」を一軒家4人家族に例えると

コンテナは、ホスト OS 上に複数作成することができます。

そして複数のコンテナ達は、ホスト OS の(ハードウェアなどの)リソースを共同で利用します。

共同で利用とは、例えばこういった感じです。

ある一軒屋に、4人家族が住んでいるとします。

(ありえない話ですが)ある日、別の家族がやって来て、その一軒家に一緒に住むことになりました。

基盤資源である「水道」「電気」などを、それぞれの家族で共同利用(リソースの共同利用)し、部屋については、一軒家のちょうど真ん中で、パーティションで区切ります(アプリケーション実行環境)。

「ホストOS型」仮想化ソフトウェア

「ホスト OS 型」の仮想化ソフトウェアには、以下のようなものがあります。

  • VMware Workstation
  • VirtualBox

「ハイパーバイザー型」仮想化ソフトウェア

「ハイパーバイザー型」の仮想化ソフトウェアには、以下のようなものがあります。

  • VMware ESXi
  • Ctrix XenServer
  • Microsoft Hyper-V

「コンテナ型」コンテナエンジン

「コンテナ型」のコンテナエンジンには、以下のようなものがあります。

コンテナでは「仮想化ソフトウェア」と呼ばれるよりも「コンテナエンジン」と呼ばれることの方が多いようです。

  • Docker
  • LXC(Linux Containers)
  • OpenVZ

コンテナ型では、ゲスト OS をインストールする必要がありません。

コンテナ型は、ゲスト OS仮想ハードウェアを持たないため、「ホスト OS 型」や「ハイパーバイザー型」にあった、ゲスト OS の実行、ハードウェアエミュレーションなどのオーバーヘッドがありません

オーバーヘッドとは
コンピュータがある処理をする際に発生する「付加的な作業」と「それにかかる時間」のことです。

「コンテナ型」のメリット

その結果、以下のようなメリットが生まれます。

  • パフォーマンスに優れる
  • 資源の消費量が少なくなる
  • 構成管理・運用管理が容易になる

ハイパーバイザー型もまだまだ現役ですが、コンテナ型は急速的に普及してきているようです。