『また落ちているだろう』、あまり期待はしていなかった。
7月に合否発表があるのは分かっていた。
とりあえず確認しておこう、このくらいのノリだった。
情報処理技術者試験の受験者が、自身の受験情報を確認できるサイトがある。
そこにアクセスし、「受験結果一覧」をクリックした。
「合格」
まったく期待していなかっただけに自分でも驚いた。
気づいたら小さくガッツポーズしていた。無意識だった。
人間こういう時は、やはりガッツポーズなんだと再認識した。(※ガッツポーズは、ガッツ石松さんがボクシングでOK勝ちした時に取ったポーズが由来です。)
ガッツポーズの話はさておき、私が試験に合格するまでにやったことを書こうと思う。
CCNAとネットワーク構築・運用経験
ITインフラ構築・運用を生業としているため、Cisco のネットワーク機器などに携わる機会が多々あった。
個人的に中古の Cisco ルータを購入し、設定してみたりもした。CCNAも取得した。
ただ、CCNA の知識だけではネットワークスペシャリストに合格することはできない。
CCNA は、ほとんどが四択の知識問題だが、ネットワークスペシャリストは知識問題以外に記述形式の問題がある。
ゆえに知識があるだけでは駄目で、相手に伝える・説明できるスキルが必要だ。
参考書について
最初は比較的分かりやすい参考書を読み、基礎ができたら詳しすぎる内容が書かれている参考書に移っていく、というのが良い勉強方法だと思う。
具体的には、左門至峰さんの参考書を読み、基礎ができた後に「20○○年度版ネットワークスペシャリスト教科書」というようなタイトルの参考書へ読み進めていくと良いと思う。(※宣伝費をもらっているわけではありません。)
午前の問題・午後の問題
午前の問題
午前1試験のほとんどは、応用情報技術者試験から出題される。
ゆえに応用情報技術者試験合格者は午前1試験が免除される。
ネットワークスペシャリスト試験の午前1に合格している人もまた免除される。
午後試験の勉強時間をより多くするために、応用情報技術者試験に合格しておくか、ネットワークスペシャリスト試験の午前1に合格しておくことはとても良い戦略だ。
私の場合、前回のネットワークスペシャリスト試験で午前1に合格していたため、今回のネットワークスペシャリスト試験勉強では、多くの時間を午後試験勉強に費やすことができた。
午前2試験の対策は、過去問道場で正解率80%程度をコンスタントに取れていれば問題ない。
午前2試験が一番簡単なので、とっとと習得してしまえば良い。
午後の問題
兎にも角にも、午後試験のために時間を割くことが重要だと思う。
午後試験は、まず問題文を理解できるようにすることを目標とする。
最初の頃は問題文を読んでみても、何を言っているかのか全く分からなかった。
圧倒的知識不足で問題文すら読み解くことができない。
まず問題文を解釈できるようになるところから始めよう。
過去問をできるだけ解く
過去問は情報処理推進機構の Web サイトに無料で公開されている。
これを利用するのも良いが、解説がないのでなぜそうなるのかということを理解するのが難しい。
なので、やはり過去問も参考書で勉強する方が良い。
過去問の参考書についても左門至峰さんの参考書が良いように思う。
私にとって分かりやすかった。
1年度分だけでなく、2~3年度分は読んでおこう。
日経NETWORK購読
ネットワークスペシャリストを勉強するにあたり Youtube もかなり見た。
しかし、そもそもネットワークスペシャリストの動画自体が少ない。
そんな中でもネットワークスペシャリスト合格者の動画は胸に刺さった。
こういうことを言っていた。
『結局これしかないんだよなぁ』 (※セリフはうろ覚え)
なんのことかというと、「日経NETWORK」だ。
日経NETWORKについて、少しは知っていたがじっくり読んだことはなかった。
本屋へ行き、手に取ってみた。
なるほど、分かりやすいし詳しい解説もあって密度が濃い。
ネットワークの知識・情報を仕入れるのに一番適した媒体だと今なおそう思う。
だた、購読料金はとても高い。
だがしかし、本気なので年間定期購読に申し込んだ。
この高い購読料金が合格するという覚悟を決めたところもあると思う。
アウトプットする
先述した通り、ネットワークスペシャリスト試験には記述形式の問題がある。
知識があるだけでは駄目で、相手に伝える・説明できるスキルが必要だ。
幸いにも私には、ブログというアウトプットする場所があった。
理解したことを整理するためにも、どんどんブログにアウトプットしていった。
午後試験(記述形式問題)をクリアするためにも、アウトプットすることが非常に重要だと思う。
受験体験しておく
試験場の雰囲気などを実際に体験し、慣れておくことも重要。
昼ご飯をどのくらいの量にするのか、トレイはどのタイミングでいっておくのか、1試験終わった後はどのくらい疲れるのか、色んなものが見えてくる。
経験上、昼ご飯は事前に買ってから試験会場に向かった方が良い。
昼休み時間にコンビニで買うつもりなら、その選択は NG と言わざるを得ない。
レジに長蛇の列ができ、時間の無駄なのでやめた方が良い。
昼休み時間は勉強せずに寝て、脳の疲労を回復させておいた方が良い。
あんな短い時間で勉強したところで効果はない。(したくなっちゃうけどね。)
お手洗いは試験と試験の間はすべて行っておく。
試験会場によっては、お手洗いの数が少ない場合があるので要注意だ。
試験と試験の間の30分を、お手洗いの待ち時間だけでフル消費するという試験会場もあったためだ。
試験会場が大学なら安心して良い。お手洗いは十分にある。
最後に
私は勉強が苦手だ。
勉強時間はほとんどの場合、1日30分、多くて1時間程度しかできない。
こんな私でも合格できたのには理由がある。
それは、勉強を継続したということ。
いわゆる「ちりつも」です。
継続力については、その辺の人よりもあるという自信がある。
『受かるまで受け続ければいつか受かるだろう』
そんな他愛ないことを信じ続け勉強を継続した結果が、ようやく結果として現れたんだと思う。
正しい方法で水を与え続ければ、いつか必ず花が咲きます。




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