令和4年 春期 ネットワークスペシャリスト 午後Ⅱ 問2 設問1 (1) で出題された設問について理解していきましょう。
設問内容
「VRRP の規格では、最大【 】組の仮想ルータを構成することができる。」
令和4年 春期 ネットワークスペシャリスト 午後Ⅱ 問2 設問1 (1)
※ 問題冊子はこちら
https://www.jitec.ipa.go.jp/1_04hanni_sukiru/mondai_kaitou_2022r04_1/2022r04h_nw_pm2_qs.pdf
さて何組になるでしょうか?
これは VRID の範囲について知識があれば答えられる問題でした。
それでは VRID について学んでいきましょう。
VRIDとは
- VRRP (仮想ルータ冗長プロトコル) ルータグループの識別子。具体的には番号のこと。
- VRRP グループを構成するルータには、同じ値を設定する必要がある。
- VRID は 1~255 の10進数で指定します。
以下は、RFC 5798 から抜粋したものです。
6.1. Parameters Per Virtual Router
https://tex2e.github.io/rfc-translater/html/rfc5798.html
VRID
Virtual Router Identifier. Configurable item in the range 1-255 (decimal). There is no default.
(↓翻訳)
VRID
仮想ルーターの識別子。1-255 (10 進数) の範囲で設定可能な項目です。デフォルトはありません。
上記のことから、最大255組ということですね。
ちなみに VRID は、VRRP仮想MACアドレスにも関わってきます。
VRRP仮想MACアドレスは、VRID から自動的に生成され、VRRP仮想MACアドレスの末尾2桁を担う番号にもなります。
VRID が 2 だとすると、VRRP仮想MACアドレスは
00:00:5e:00:01:02
VRID が 255 だとすると、VRRP仮想MACアドレスは
00:00:5e:00:01:FF
