【英語キーボード+ULE4JIS】JIS設定のままUS配列で更にCapslockでIMEオフオンする

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英語キーボードを利用する際に一番良い IME 切替え方法を探していた時だった。

『求めていたものはこれだ』

それは見つかったんだ。

「ULE4JIS」というUSレイアウトエミュレータ

今まで全く知らなかった「ULE4JIS」というフリーソフト。

このソフトは、Windows OS のキーボードレイアウト設定は日本語のままの状態で、ソフトを起動している間だけ US 配列にしてくれるというとても単純で優れたフリーソフトだ。

しかも、本来 US 配列ではできない単体キーでの IME オフ/オンを実現してくれる。

このフリーソフトの説明書きはこうだ。

Happy Hacking Keyboardなど、英語配列のキーボード(US配列/101キーボード)を使用している方は、JIS配列用のキーボード・レイアウト・ドライバに悩まされた経験はありませんか?

本来、日本語版Windowsで英語配列のキーボードを使用するためには、レジストリを修正してドライバを切り替え、システムの再起動などを行う必要があります。
しかし、一時的に使用しているPCなどでは、わざわざそのためにレジストリを変更することはできませんし、再起動などもってのほかです。
ULE4JISを使用すれば、ドライバの変更無しに、英語配列を再現できます。

しかも、インストールや再起動などの作業は一切不要。
実行したその瞬間から、慣れ親しんだ英語配列キーボードが使用できます。

https://www.vector.co.jp/soft/winnt/util/se476294.html

なんと、インストールや再起動が不要。なんてこった。

ダウンロード

以下は、このフリーソフトのダウンロード先。

Vector もしくは GitHub、好きな方からどうぞ。

ソフト名: ULE4JIS
説明:JIS配列用ドライバで、英語配列キーボードを正しく使用できるようにする

▼ Vector
https://www.vector.co.jp/soft/winnt/util/se476294.html

▼ GitHub
https://github.com/dezz/ULE4JIS/tree/master/publish

通常の英語キーボード設定方法

改めて、英語キーボードの設定について触れておこう。

通常、英語キーボードを利用するには、OS の設定から「ハードウェアキーボードのレイアウト」を「英語キーボード (101/102) キー」に変更する必要がある。

(下図参考)

しかも、設定を有効化するために、再起動が必須だ。

この「再起動」というものは時間がかかるため、できればやりたくないものである。

通常のIMEオフ/オン切替方法

通常の「IME オフ/オン切替え方法」は以下である。

デフォルトのIMEオフ/オン方法は Alt + `~

Alt + `~

Shift + Capslock (※Microsoft IME の場合)

英語キーボードには、日本語キーボードにある 全角/半角 がないので IME を切り替えるには 全角/半角 と同じ位置にある `~ を、Alt と一緒に押すことで IME のオフ/オンができる。

こうする理由は、よく分かる。

しかし、2つのキーを押す必要があるし `~ は遠い。

なので、できれば他の方法が良い。

よく使われているIME切替え方法

英語キーボードでよく使われている「IME オフ/オン切替え方法」は以下。

英語キーボードでよく使われている IME 切替方法

Ctrl + スペース

Shift + スペース

私もよく Ctrl + スペース を使っていた。

これはこれで使いやすかった。

ただ、できることなら「2 キー同時押し」ではなく「単体キー」の方がいいとずっと思っていた。

ULE4JISを利用するメリット

そんな中、出会ったのが「ULE4JIS」だ。

このフリーソフトには、以下のようなメリットがある。

  • 「JIS配列設定」のまま「US配列」が利用できる。
    (つまり、OS 側の設定変更が不要)
  • (US 配列へ設定変更不要のため)OS の再起動が不要
  • ソフトのインストール作業が不要
  • 専用ドライバ切替不要
  • ソフト単体で実行可能 (ランタイムや VM が不要)
  • Capslock キー単体で IME のオフ/オンが可能

ハードウェアキーボードのレイアウト変更後の OS 再起動が不要になるメリットは大きい。

昨今、複数の PC を利用することが当たり前になっている。それを考えると設定は簡単に越したことがない。

ただ、「ULE4JIS」も設定が全く不要なわけではない。

以下のような設定作業は必要だ。

  • ソフトのダウンロードと展開(解凍)
  • スタートアップに登録
  • Capslock キーで IME を切り替える設定(※必要な場合)

基本的には、上記の上 2 つの設定のみで良い。

「ULE4JIS」のダウンロードは、以下の URL から。
https://www.vector.co.jp/soft/winnt/util/se476294.html

展開(解凍)すると 2 つだけファイルがある。

  • Ule4Jis.exe
  • Readme.txt

非常にシンプルだ。

ソフトを起動すると以下のようなメッセージが表示され、[隠す] ボタンを押すとタスクバーに駐在する。

このミニウィンドウは今のところ、最小化状態で起動する方法は見つかっていない。

これは「US レイアウトで動作していますよ」ということを毎回知らせることを目的とした、作者の配慮によるものだろうと思っている。

ソフトが起動していると以下画像のようにタスクバーにアイコンが駐在するようになる。

この状態は、「ハードウェアキーボードのレイアウト」の「英語キーボード (101/102) キー」設定が完了し、さらに「OS の再起動」が終わっているのとほぼ同じ状態だ。

Capslockキー単体でIMEオフ/オン設定方法

導入が完了した後はもう自分の好みにあった IME オフ/オン切り替え方法を「IME の設定」から実施すれば全ての設定が完了する。

「IME の設定」とは、Microsoft IME や Google 日本語入力での設定のことを指します。

次に、当記事タイトルにもあるように「Capslock単体でIMEオフオン」切り替えの設定方法を紹介しようと思う。

その前にまずこれだけは覚えておいてほしい。

日本語キーボードの Capslock キーは、IME では「Eisu」に割り当てられていること。

「ULE4JIS」起動中でも Capslock キーは、JIS 配列の Capslock キーとして動作すること。

Eisu について

日本語キーボードでは Capslock 単体が「Eisu」。

英語キーボードでは Shift + Capslock が「Eisu」。

「ULE4JIS」では、そもそも OS の ハードウェアキーボード設定を「日本語キーボード (106/109) キー」のまま利用するため、 Capslock 単体が「Eisu」となる。

日本語キーボード(106/109キー)のまま利用する

Google日本語入力設定

キー設定の選択 → 「編集

「Eisu」に対して、以下のように「IME を無効化」「IME を有効化」を割り当てる。

Microsoft IME では特に設定不要

Microsoft IME では「ULE4JIS」が起動中であっても「日本語キーボード設定時の Capslock と同じ動作」をするため、特に何も設定することなく IME オフ/オン切り替えができる。

ただ、日本語キーボード設定時の「Capslock」キーによる IME の切り替えは、全角/半角 のそれとは全く同じではないため、利用しているアプリによっては上手く切り替えられないことがあるかもしれないので注意が必要だ。

「ULE4JIS」をスタートアップに登録

「ULE4JIS」をスタートアップに登録する方法は以下。

  1. Ule4Jis.exe のショートカットを作成
  2. Windows + R (ファイル名を指定して実行)
  3. shell:startup Enter
  4. 作成したショートカットをスタートアップフォルダに入れる

最後に

普段利用しない Capslock キーを、日本語キーボードでいうところの 全角/半角 キーと同等なキーとして割り当てることができました。

ハードウェアキーボードのレイアウト変更」と「OS の再起動」が不要というところが本当に良くて「ULE4JIS」はおすすめです。

インストール自体が不要なため、アプリインストール制限がある会社の PC などにも簡単に導入できるでしょう。

OS 側の設定が不要なため、会社の PC を返却するときも JIS レイアウト設定に戻すといった作業が必要なく、スタートアップフォルダ内のショートカットを削除するだけで済みます。

もっと早く出会いたかったというフリーソフトは今までもありましたが、このフリーソフトには、もっともっと早くから出会っていたかった。

「ULE4JIS」は Web 検索でもなかなか引っかからなかったので利用者は少ないのかもかもしれません。(検索方法の問題かも?)

まとめ

「ULE4JIS」のメリットのまとめ。

  • 「JIS配列設定」のまま「US配列」が利用できる。
    (つまり、OS 側の設定変更が不要)
  • (US 配列へ設定変更不要のため)OS の再起動が不要
  • ソフトのインストール作業が不要
  • 専用ドライバ切替不要
  • ソフト単体で実行可能 (ランタイムや VM が不要)
  • Capslock キー単体で IME オフ/オンが可能

▼「ULE4JIS」の導入に必要な設定

  • ソフトのダウンロードと展開(解凍)
  • スタートアップに登録
  • Capslock キーで IME を切り替える設定(※必要な場合)

▼「ULE4JIS」ダウンロード

ソフト名: ULE4JIS
説明:JIS配列用ドライバで、英語配列キーボードを正しく使用できるようにする

▼ Vector
https://www.vector.co.jp/soft/winnt/util/se476294.html

▼ GitHub
https://github.com/dezz/ULE4JIS/tree/master/publish

日本語キーボードにも使ってみた

これを「日本語キーボード」に使えばコーディングの際に記号入力がしやすい日本語キーボードとして力を発揮するんじゃないかと思い早速試してみた。

案の定、記号入力が楽になり、無変換 変換 キーは使えるしで、もう言うことがありません。

無変換 変換 キーが利用できる英語キーボードの完成です。

日本語キーボードで「ULE4JIS」を利用する場合、無変換 変換 キーがそのまま 無変換 変換 キーとして利用できます。

個人的に日本語キーボードは PFU の Happy hacking keyboard Pro を使っているため、キーマップ変更ツールでキー配列を自分好みにカスタマイズすることが可能。

EnterBackspace を英語キーボードのように変更し、さらにキートップ自体も英語配列用キートップに入れ替えた。

▼ その時の画像

▼ キーマップ設定

日本語キーボードなのに US 配列、という混乱しそうな状態ではあるものの、「日本語」キーボードと「英語」キーボードの双方のメリットを享受したキーボードを市販のキーボードで作成することができた。