MACアドレスについて詳しく説明してみた

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MACアドレスは、「物理アドレス」とも呼ばれ、12桁で表記されます。

MACアドレスの「MAC」は、「Media Access Control」の略称です。
これを直訳してもピンとこないので、この略称だ、ということだけ覚えておきましょう。

また、MACアドレスは、OSI 参照モデル 第2層の「データリンク層」で、通信の宛先として利用されます。

データリンク層は、ざっくり解釈するとしたら、同じネットワークセグメント内をMACアドレスを宛先として通信する層と解釈してもいいかもしれない。
MACアドレスは、IP アドレスのように、ルータを超えた別のネットワークに対し、宛先として利用することはできません

第7層アプリケーション層
第6層プレゼンテーション層
第5層セッション層
第4層トランスポート層
第3層ネットワーク層
第2層データリンク層
第1層物理層
OSI参照モデル
MACアドレスを宛先とした通信が届く範囲

ルータとは、ネットワーク間通信を中継するために必要なネットワーク装置です。
通常、他のネットワークへ通信するためにはルータが必要です。ルータが無ければ他のネットワークと通信することができません。
上図でいうところの有効なネットワークまたは別のネットワーク間の通信を中継する役割を担います。

ちなみに、IP アドレスを宛先とした通信が届く範囲は、下図のようになります。

参考:IPアドレスを宛先とした通信が届く範囲

MACアドレス表記

たとえば、以下のような表記が MAC アドレスです。

1234A56BC789

区切り文字は「ハイフン」以外に、「:コロン」で表記されることも多いです。

前半6桁が、メーカー固有のコードを表しており、「ベンダーコード」と呼ばれます。

12-34-A5-6B-C7-89

後半6桁が、そのメーカーが管理している番号です。

12-34-A5-6B-C7-89

前半6桁がメーカー固有のコードであることから、前半6桁が分かれば、どのメーカーによって作られたのかが分かります。

たとえば Intel なら「38:87:D5」、Apple なら「CC:66:0A」という具合です。

MACアドレスの確認方法

Windows の場合ですが、まず最初に「コマンドプロンプト」を起動します。

MACアドレスを確認するコマンドはいくつかありますが、「getmac -v」が分かりやすいです。

▼ MAC アドレス確認コマンド

getmac -v または getmac /v

MACアドレスは主に、「Wi-Fi」「Bluetooth」「イーサネット(有線 LAN)」に対して個々に割り当てられています。

つまり、ある PC が「Wi-Fi」「Bluetooth」「有線 LAN」が搭載されている PC だった場合、MACアドレスは最低でも3つ存在することになります。

MACアドレスは、データリンク層で通信する際に必須のアドレス(宛先)です。

MACアドレスは、16進数で表記され、数字の「0~9」とアルファベットの「A~F」で構成されます。

ゆえに、「G」や「Oオー」などはありません。

アルファベットの「A」は、10進数でいうところの「10」、「F」は「15」に相当します。

ちなみに、「L2スイッチ」は、どのポートから、どのMACアドレスが届いたかを、MACアドレステーブルで保持・管理しています。

MACアドレステーブルは、フォワーディングデータベース(FDB)と呼ばれることもあります。

まとめ

  • MACアドレスの「MAC」は「Media Access Control」の略
  • OSI 参照モデル第2層「データリンク層」で、通信の宛先として利用される
  • 前半6桁が、メーカー固有のコード、後半6桁が、そのメーカーが管理している番号
  • MACアドレスを確認するコマンドは「getmac -v」もしくは「getmac /v」
  • MACアドレスは、数字の「0~9」、アルファベットの「A~F」で構成される